新築住宅やリフォームしたばかりの家に入ると、目がチカチカしたりのどが痛くなったりすることがあります。また、子供にかぎらず大人でも、アトピー性皮膚炎のような症状を起こしたり、喘息のような症状に悩まされるケースも報告されています。このような現象を「シックハウス症候群」といい、シック=病んだ、ハウス=居住空間がもたらすいろいろな症状をいいます。
シックハウス症候群は、VOC(揮発性有機化合物)による室内の空気汚染によって引き起こされる健康障害のことです。その正体は、ホルムアルデヒドやトルエンなどの化学物質で、国土交通省ではホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・スチレンの5つを住宅表示のための特定測定物質に指定しています。
このようなシックハウスは、ホルムアルデヒドなどのVOCの発生を物理的(十分な換気)あるいは、コーティングなどにより化学的に取り除くことによって改善することが可能です。しかし、いったんシックハウス症候群によってなんらかの症状が起こった人の中には、VOCの含有量が微量な場合でも症状が出てしまいます。
これをシックハウス症候群によってもたらされた「化学物質過敏症」といいます。化学物質によって神経や呼吸器の異常が起き、許容範囲とされる割合の化学物質にも過敏に反応してしまうという症状を引き起こします。大人のアトピー性皮膚炎が増加している理由のひとつも、シックハウス症候群によるものだといわれております。
